サージカルステンレスについて
サージカルステンレスとは?
サージカルステンレスはステンレスの中でも極めてアレルギーを引き起こしにくい素材で、JIS規格では「316L(SUS316L)」と呼ばれています。変色が少ない、錆びにくい、腐食や熱に強い、傷がつきにくいといった特徴があり、アクセサリーや医療用工具にも使用されている素材です。
サージカルステンレスの分類
ステンレスにはさまざまな種類があり、クロムやニッケルなどの含有量によって「SUS304」「SUS321」といった複数の呼び名で分類されています。そして、その中のひとつにあたるのがサージカルステンレス(SUS 316L)です。なのでステンレスとサージカルステンレスは別物ではなく、厳密にいえば同じ素材になります。
サージカルステンレスの成分
・SUS316
クロム18%、ニッケル10~14%、モリブデン2.5%を含有
・SUS316L
クロム18%、ニッケル12~15%、モリブデン2.5%を含有
・SUS304
クロムを18%以上、ニッケルを8%以上を含有
表記のようにサージカルステンレスと呼ばれる金属にもニッケル(金属アレルギーの原因となる金属)は含有しています。しかしサージカルステンレスは酸素と結合し瞬時に緻密な酸化被膜(不働態被膜)を形成し金属を覆ってしまうという特徴があります。
噛み砕いて説明すると、
空気と触れ合うとカバーしてくれるコーティングのようなものができるので、それが皮膚と鉄が直接触れ合わない酸化被膜(まく)になってる、ということです!
この特徴により金属成分が溶け出しにくいのでサージカルステンレスは金属アレルギーを起こしにくい金属だということができます。
しかしこの不動態化皮膜処理は、塩素や海水のような塩素イオンを含む溶液と接触すると容易に膜が破壊されてさびを発生する欠点があります。
金属アレルギーの原因
金属アレルギーとなる原因は、汗や唾液などが金属に触れ、金属から溶出した「金属イオン」や、金属に含まれている「ニッケル」に反応することから発症します。サージカルステンレスの場合は表面を覆っている「不働態被膜」によって金属イオンが溶出しにくいので、金属アレルギーが起こりにくいとされています。
※アレルギーの原因はさまざまです。ご懸念がある方は専門医にご相談の上、ご着用ください。サージカルステンレスは、必ずしもすべての方にアレルギー反応が起こりにくいわけではございません。
注意していただきたいこと
酸化被膜の効果を長く継続させるためには、正しい使用をすることが大切です。
【OK】
・シャワーやお風呂などの水濡れ。
【NG】
・汗のついた状態が長く続くこと。
・温泉、プールにつけること。
【汗や石鹸、汚れがついた場合】
・水で洗い流し水分を拭き取る。
・汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めたもので洗い、よく水分を取る。
さいごに
より長くneuの商品をご使用していただくためにも、こちらの【取り扱い説明・保証について】をご覧いただきますようお願いいたします。
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ここまで読んでいただきありがとうございます。
neuの商品を長くお使いいただけたら嬉しいです。
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